
私のお店(リンピオユキト)の中庭に池があります。
その池にかかるチンチョウゲの木の枝に、昨年モリアオガエルが卵を産みました。
モリアオガエルは性質として、水面上の木の枝に産卵し、孵ったオタマジャクシは池に落ちて成長します。
梅雨が始まろうという雨の日、庭でカエルの鳴き声がしました。
クゥワ クゥワ と鳴く、ちょっと高音質の特徴のある鳴き方です。
モリアオガエルの寿命は3~5年だそうですので、天敵のいない中庭で無事彼らは年を越したようでした。
それから3日が経ち、昨年と同じようにチンチョウゲの木の枝に泡状の卵を産卵していました。
昨年より量が多いような気がします。
まあ、これも何かの縁だろうと、オタマジャクシのゆりかごをセットしておきました。
池に落ちたオタマジャクシは鯉に食べられてしまうので、こうして捕獲し、大きくなるのを待って自然に返そうと思っています。
産卵から孵るまでだいたい10日くらい。
雨の雫に乗って一緒に落ちてくるようです。
10日後に雨が降らなかったらどうなってしまうのでしょうか。
心配で長期天気予報を見てみると、その日はちゃんと雨が降るようです。
う~ん、不思議。
カエルも天気予報を見ているのでしょうか。
沈丁花の木の上には大きな木犀の木が茂っています。
先祖が植えた木ですが、モリアオガエルの事まで考えていなかったのでしょう。
雨の雫が遮られてしまうといけないので、切ってしまいましょうか。
カエルの鳴き声がするので探してみると、私の考えを知ってか知らずか、じっと葉の陰に隠れてこっちを見ていました。
見事な保護色です。
私の庭のチンチョウゲ に似せるなんて、生命の不思議を感じます。
きっと我が家のオーダーメイドのモリアオガエルなのでしょう。
こんな目で、じっと見られていると、なんだか子供たちを託されているような気になってしまいます。
手が掛かりますが、今年も育ての親になってやろうと思いました。