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お客様からお預かりした衣類。
大切にお召しになっていたのでしょう。
所々ほころびていたりするものもあります。
直せるところは、直してお返ししています。

今回は、トレンチコートの袖口にあるベルトの修理です。
トレンチコートってかっこいいけれど、高いんですよね。
欧米の映画に出てくる、霧の煙った夜の街角に渋い男が思い浮かびますよね。
ハンフリーボガートの【カサブランカ】なんかそうです。
トレンチというのは、戦地に作られた塹壕の事。
最初は有名ブランド【バーバリー】なんかが発祥だそうです。
戦地で使われるくらいですから、ずいぶんと丈夫です。
土色と保護色になっているのが基本ですね。
でもこの色が案外難しいのです。
しみ抜きをしたりするとき、気を付けないと、色が褪せてしまいます。

袖やウエストにベルトが付いていますが、バックルは擦れてしまいます。
今回の商品も、退色が気になったので少し補色しておきました。

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角に擦れがあります。
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塗料を入れました。
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乾燥させるとこの通り。

こうして並べて比べないとわからないくらいです。
お客様はお気付きでないかもしれません。
気が付かないくらい自然なのがいいのかもと思います。
まあこのくらいのささやかな気遣いですが、それでもやっています。