今回は、泥汚れの落とし方について考えてみます。
スポーツなどのユニフォームについた泥汚れ、子供の泥遊び(最近の優秀なお子様にはないかも?)、ズボンのすそについた泥はねなど、遭遇する機会はあるものです。

一口に泥汚れの落とし方といっても、泥汚れは乾いた土と濡れた泥に分けて考える必要があります。

乾いた土の汚れというと、野球のユニフォームを例にとるとわかりやすいと思います。

名称未設定のデザイン (3)

高校野球の選手なんか、優秀な選手ほど泥だらけになって頑張っています。

大谷選手は人工芝だから汚れないのであって、頑張っていないわけではありません。

それに、大谷選手だって盗塁の後は泥を払っています。

土は珪素が主体となっており、水にも油にも溶けません。
そこでまず、乾いた土の場合は、叩いて繊維の表面に残っている土の粒子を落とします。

ここでいきなり水につけてしまうと、表面に残っている土の粒子が、水と一緒に繊維に浸み込んでしまう恐れがあるからです。

そして、表面の土をじゅうぶんに落とした後で、繊維の中に入り込んでいる細かい土の粒子を水で洗い流します。
水で洗うときには、中性洗剤を水で溶かし、そこに汚れを浸します。
泥の粒子を洗い出すために、洗剤で摩擦係数を少なくするのです。
そしてたわしやブラシを使って泥を追い出します。
ここで注意すること。
あまりに柔らかいブラシだと効果が上がりませんが、硬いブラシだと繊維を痛めます。
このあたりは布地と相談しながらやってください。
そんなことを考えながらやると、意外とうまくゆくものです。

次に、泥はねなどの濡れた土の落とし方についてお話しします。
濡れている泥はねを乾かしてしまうと、土の細かな粒子が繊維の中にしみこんでしまいます。

これを避けるため、ここでは乾いた土と逆の作業が必要になります。
できる事なら泥汚れは乾かさず、濡れたまま水で流します。
さらに中性洗剤を付けて残った泥の粒子を洗い出します。
ここからは、ユニフォームの時の作業と同じですね。

泥はねの汚れは、水分と一緒になって繊維にしみ込んでしまいますので、なかなかとりづらい汚れの部類になります。

そして、一度乾かしてしまうと泥の粒子はしっかりと繊維に貼りついてしまうので、それ以降はなかなか取れなくなります。濡れているうちにできるだけ取り去ってしまいましょう。

じつは頑固な泥汚れは、クリーニング業者も手を焼く汚れだったりします。