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ビジネスシーンにおいては戦闘服であり、またデートの時にはお洒落着に、そしてフォーマルな会でもきちんと役割をこなす。

その実態は?というわけで今回はスーツ=ジャケットについてのお話です。

外出するときに、きっちりとワイシャツにネクタイを締め、腕時計を選ぶ。
そしてジャケットを羽織り、前身ごろを合わせると、きりりと身も心も引き締まります。
ここで、男前がワンランク上がったような気がするのは私だけでしょうか。

お洒落に興味のある方は、もちろんご存じでしょうが、そのシルエットには代表的なスタイルが3つあります。
ブリティッシュトラッド。イタリアンクラシコ。アメリカントラッド。
それぞれが牙城を守りながら、流行に応じて、それぞれ微妙にテイストを変化させながら、正統として脈々と続いています。
皆さんそれぞれに、ご贔屓筋があるでしょう。

ブリティッシュトラッドは、ジャケットの出身地、大英帝国の伝統スタイル。大英帝国というと、かなり古臭い表現ですが、こんな匂いがこのジャケットには、ほのかに残っています。
ショルダーがしっかりしていて、小さなチェンジポケットがついていて、そのチェンジポケットのフラップがおしゃれ。
さらにサイドベントが色気を感じさせます。
そういった、細かなディテールが、背景の歴史を感じさせるところも大人ですね。
私の勝手なイメージでは、中年以降の紳士が似合います。
ブランドとしてはポールスミス、バーバリー、ダックスなどが頭に浮かびます。

一方、イタリアンクラシコは、少し薄めの生地で楽に着こなせそう。
粋な感じがします。
なんだか、イタリアと聞いただけで、私には似合いそうにないなって腰が引けてしまうのです。
ジョルジオアルマーニ。ジャンニベルサーチ。バレンチノガラバーニ。
やっぱり、私はブランドの名前だけでビビって、三歩さがってしまいます。

そういえば80年代には、そのアルマーニを代表とするソフトスーツが世を席巻しました。
ええ、もちろん私も着ましたとも(アルマーニではないが)
ダブルブレストで肩幅のやたらに広くエリ幅も広いやつ。
バブルの最盛期でしたね。
若い人がどんどん新車を買っていましたっけ。
今の人たちにはわからない、夢の世界でありました。
米米CLUBのカールスモーキー石井さんなどが、得意としておられたスーツスタイルです。
でも、ソフトスーツ自体はイタリアンクラシコとは違います。
イタリアンクラシコは現在でもしっかり伝統を受け継いでいますが、ソフトスーツは星の彼方へと消え去ってしまいました。

アメリカントラッドは、私の学生時代にもアイビースタイルが流行ったので、なじみ深いです。
ブルックブラザース。Jpress。ラルフローレンといえばよく目にするブランドです。
私にとってアメリカントラッドは青春時代の残像。
袖を通すと、大学時代に戻ったような錯覚に陥ります。
いい歳こいたおっさんがと言わないでください。
まだ頑張って、お洒落しようと努力しています。

そのほかに、ジャケットの分類ではエリに特徴を見つけることができます。
流行によってエリ幅はワイドになったりナローになったりします。

エリと切っても切り離せないのが、ボタンのお話。
ボタンは2つか3つになっています。
どちらも一番下のボタンはかけないのが普通です。
3つボタンの場合は、ボタンホールがエリの折り返しより上にあるものは(段返り)、中1つをかけます。
3つのボタンホールがエリの折り返しより下にある場合は、上2つをかけることになります。
ビートルズで代表される、モッズファッションでは3つボタンの上2つ掛け。細身のネクタイ。細身のスーツに短めのスラックスが定番でした。
ええ、もちろん私もやりました。
でも、スマートに作られたシルエットは、やはり若者向き。
いつしか私の体は、このスーツのカバーエリアを、二歩ほど踏み越えてしまいました。
前のボタンが……留められない。
物理的に……留められない。
上二つ留めがお洒落なのはなのはわかっているけれど……留められない。
こうして、3つボタンのスーツも、ソフトスーツの後を追うように私の元を離れて行きました。

今の流行といえば、ジャケットが少し小さくなっているように思います。
丈が短くなり、シルエットもスリムが流行っています。
これがいわゆる、足長スーツというやつでしょうか。
私はもともと足が短いので、この部分では、はなから抵抗しません。
今までのゆったりしたシルエットを守ろうと考えています。
おそらく皆さんの想像しておられる通り、負け惜しみです。

こうしたこだわりのジャケットは、もちろんメンテナンスが欠かせません。
洗濯は自宅で洗うのではなく、クリーニング店にぜひ依頼していただきたいと思います。
プロも、洗いや仕上げにこだわるアイテムです。
ジャケットの洗いは、型崩れを防ぐために原則、石油系のドライクリーニングです。
しかし当店でも、汚れのひどいものは、ウエットクリーニングといって水に漬け洗いをすることもあります。
当店が使うのは、奥大山の天然水で有名な軟水です。
衣類を傷めずふっくら綺麗になるのが特徴です。

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そして、気をつけるのが仕上げ。
ジャケットは立体感を出すのが大切です。
人が着ていなくても、背中は緩くカーブを描いています。
袖はわずかに内側を向きながら自然なライン。
背中の座り皺はプレスで消します。
エリは厚みを出すように、折り目を押さえつけないのが、当店の流儀です。
私が修行の時代、仕立て屋さん(お洒落にテーラーなどとも呼ぶ)で勉強しました。
クリーニング店の中には、エリを機械で押さえてしまうところもありますが、少なくとも胸元はロールさせて厚みを出しておかねばいけません(キッパリ)。

さらにアイコン掛けの一番重要なところは、テカリを出さないこと。
裏掛けと呼ばれる裏地からのアイロンがけをしっかり行い、表生地はとにかくあて布をして、アイロンを直接生地に充てないこと。
この時、下手に引っ張ると生地が伸びて波打つので、引っ張らず本来のカーブを保つように心がけます。
プロがウマと呼ぶ、アイロンかけの台があります。
平たいのや丸いの。大きいのや小さいの。袖ウマと呼ぶ、袖専用の細長いものもあります。
私の場合は5つのアイロン台を使い分けています。
それくらいないと思うような厚みやロールが出せません。
さりげなく、ちょっとだけプロの矜持を主張してみました。

そろそろ、秋冬のジャケット、スーツを春夏物に衣替えする季節になります。
虫食いにならないため、カビにならないためにきちんとクリーニングをしましょう。
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