数年に一度、大きな寒波がやってきて、世の中は交通渋滞や水道の凍結に悩まされます。
私のお店、宅配クリーニング店リンピオユキトは鳥取県にあります。
山陰の島根県と兵庫県に挟まれたところ。
大山の麓のあたりです。
もともと、雪の多い地域ではあるのですが、今回は特別でした。
2021年1月7日から降り始めた雪は、あっという間に道路に積もり、峠はピカピカの圧雪状態。
8日には、従業員に自宅待機命令を出しました。
事故をしては元も子もないですからね。
天気予報でも厳重警戒を呼び掛けています。
低温注意報も出ているので、水道の出し水をします。
8日朝、工場に出てみると、出し水をした水道は大丈夫でしたが、洗濯機が凍っている。
ボイラーも凍っている。
配管も凍っている。
私の背筋も凍りました。
北海道のような極寒地では、建物自体を防寒使用にしていて対策は万全のようですが、私たちの所はそれほどの対策は取っていません。
かける根性と経費が違うのです。
だから、当店は数年に一度の大寒波には、いつも右往左往します。
今回も、朝から氷を解かす作業が始まります。
ぬるま湯にタオルを浸し、配管を溶かしてゆきます。
機械を一台ずつ慎重に。
そして、苦節2時間。
ザーッと配管内を水が流れる音を聞いたときには、感激もひとしおでした。
とにかく焦ってはいけません。じっくりと腰を据えて、淡々と作業をしましょう。
以前は、焦って配管を壊してしまったり、ボイラーのポンプを割ってしまったこともあります。ボイラーは数十万円の被害でした。
氷とお湯を使った極度の温度差はそれほどに、恐ろしいものなのです。
熱湯をかけてはいけません。
配管も凍って、硬く、もろくなっています。(もうろくではない)
洗濯屋にとって、洗濯機が凍るというのは致命的でございます。
数年ぶりの寒波に身も心も凍る思いでございました。
この時期になると、温かい常夏の島で暮らしたくなるのは私だけでしょうか。
さいわい、私の所はこれしきの苦労で済みましたが、大きな被害を受けられた皆様にお見舞い申し上げます。